講習会情報workshop information

全部床義歯を成功させるための8ルール ~長期間安定する総義歯治療を目指して~HANDS ON COURSE !! (床外形線の記入・人工歯の排列ポジショニングの分析ラインの記入)

 

◆聴講ポイント 全部床義歯 8ルール

①概形印象採取(含まれるべきランドマークポイントの把握)

②床外形線の記入(実習)

③垂直的下顎位

④骨格型に準じた咬合平面

⑤水平的下顎位

⑥人工歯の排列ポジショニングの分析ラインの記入(実習)

⑦個性固有的理想咬合

⑧精密印象とリベース

 

総義歯治療の中の上下顎全部床義歯治療の症例において、印象採取の“手法術式”が全てのような感があるが、確かに概形印象は床形態を決定づけるランドマークを全て含んでいなければならないが、最終的には患者さん自身が印象採取を行う手法をGDS理論では行うため、必要な情報が含まれている大きめの概形印象が採取できていれば良い。

また、垂直的咬合高径はニュートラルゾーンに的確にスーパーストラクチャー(全部床義歯の場合は人工歯)を排列位置させるためには重要な項目である。
そして、水平的顎位の採取にはゴシックアーチトレーサー(GoA)を用いて行うが、この際にGoA装置の描記板やピンの設定が重要であり、設定を間違えるとGoAの採取位置と理想的な水平的顎位におおきなズレが生じて“再排列”の繰り返しとなってしまい、患者さんドクターともに疲弊してしまう。

上記事項を遵守した上で適正な咬合様式を付与することにより、口腔内で咀嚼機能運動時に安定する全部床義歯を作製することが可能となる。

このように咬合機能が患者さんの口腔機能と調和している状態で、上下顎の顎堤に咬合圧(咀嚼圧)が適正に加わり、義歯床粘膜面全体に均等な圧力が掛かった状態にて採取印象がされていることにより口腔内で義歯が機能する際に、密着・面着する義歯を作製することが可能となる。

このことにより、床下粘膜に歯槽堤吸収を引き起こしてしまう可能性のある“鬱血”や“貧血”を起こさずに適正な維持力を発揮させることが可能なCOHESION DENTURE SYSYTEM(面着システム)を完遂することが可能となり、長期的に安定する総義歯を作製することが可能となる。

GDSでいう「総義歯」は“義歯を総じる”学問であることから、これらの理論は全部床義歯治療だけでなく、局部床理論はもちろんのこと、クラウン・ブリッジ・インプラント・矯正治療にまで臨床を行う上で活用できる講演の構成となっている。

今回は、IODについても考察することにより、よりハイスペックな全部床義歯治療を望まれる患者さんにも対応できるようにお話ししたいと思う。

 

講義で使用するスライドをそのままレジュメにして差し上げます!

 

★1日目終了後に軽食をご用意しております。

 

 

【開催日】

2023年11月25日(土) 13:00~20:00

2023年11月26日(日)   9:30~16:30

 

講師紹介

松本 勝利 先生 略歴 1987年 明海大学歯学部 卒業 1989年 医療法人慈愛恵真会 あらかい歯科医院 開業1998年 GLOBAL DENTAL SYSTEM 代表 2006年 dTiワールドメンバー 2006年 日本顎咬合学会 認定医 2008年 明海大学歯学部 生涯研修担当講師 2011年 日本顎咬合学会 学術委員 2013年 神奈川歯科大学 咬合機能回復補綴医学講座 有床義歯補綴学分野 非常勤講師 現在 明海大学機能保存回復顎講座 保存治療学分野 客員准教授

開催日

2023/11/25(土) 、2023/11/26(日)

定員

12名

受講料

143,000円(税込・器材費込・2日間)※受講料のご入金を以って、正式なお申し込みとさせて頂きます。尚、キャンセルされる場合はキャンセル料として2万円を頂きますので、ご留意くださいますようお願い申し上げます。

会場

デンタルヘルスアソシエート

セミナー概要