上下顎ともに少数本埋入で成功するインプラントオーバーデンチャー ~ベーシックコース:上下顎で異なる考え方と、埋入デモを通した勘所の解説~
★ハンズオンセミナー
近年、無歯顎治療の一つとしてインプラントオーバーデンチャー(IOD)治療が注目を浴びています。昨今の社会経済情勢や、治療を希望する患者の加齢に伴う有病率の増加を考慮しますと、全顎的なインプラント治療よりは、むしろ“少ない埋入本数でも維持安定の良いIOD治療”へのニーズが今後高まっていくと推察します。
「無歯顎治療は粘膜負担が主である限り、IODであっても本質は義歯治療である」
演者はこれまで、先人達による義歯製作の基本と自身の臨床経験を加味した、力学的な検証に基づく“リンゴ丸かじりができる全部床義歯”の製作に注力してきました。
その経験から、“インプラント体は義歯の機能を補助するためのツールの一つである”と考えることで、少数本埋入でも良好な結果を得ることに成功しています。
「上下顎では骨質や義歯の挙動等、状況が異なるため、IODに対する治療法は異なる」
力学的背景を念頭に、2IODにおける適切な埋入部位の設定とアタッチメントの選択、および埋入方法や義歯製作法について詳細な説明を行います。また、初心者が陥りやすい失敗や勘所について、解剖学的・力学的に有利な下顎に埋入デモを行い、計画から埋入まで分かりやすく解説します。
本講演が明日からの先生方の診療の一助となれば幸いです。
【開催日】2023年6月25日(日) 10:00~16:00
講師紹介
今井 守夫 先生 1984年 徳島大学歯学部 卒業 1988年 徳島大学歯学部大学院歯学研究科修了,歯学博士 医療法人皓歯会 ぐみょう今井歯科医院理事長 松本歯科大学非常勤講師 日本補綴歯科学会専門医・指導医 日本口腔インプラント学会専門医 バイオインテグレーション学会指導医・理事 日本一般臨床医矯正研究会認定医・常任理事 介護支援専門員 他