“リンゴ丸かじりができる” 全部床義歯 ~安定義歯(すっぽんデンチャー)の理論と製作法 ~ ベーシックコース
全部床義歯は、 “辺縁封鎖”や“咬合”だけで“リンゴ丸かじり”ができるわけではありません。義歯における咀嚼では、“噛める”以前に“脱離・転覆しない”を追究することが大切です。挙動の抑制を優先しないと離脱して噛むことができないからです。辺縁封鎖や咬合以上に、力学的な安定と、顎堤粘膜の性状を考慮した抵抗の追究が義歯の製作には要求されることになります。“噛みしめができる”義歯の追究とも言えます。
すっぽんデンチャーは、挙動に対して安定と十分な抵抗を生じる義歯。つまり“食”にこだわるために、 “維持”以上に強い“支持”や“把持”を生じる“安定義歯”を目標として製作されています。
本講演では、患者満足度の高いすっぽんデンチャーの力学的背景、および製作時の各過程における勘所について、多くの動画を供覧しつつ解説させて頂きます。
【開催日】
2023年10月1日(日) 10:00~16:00
講師紹介
今井 守夫 先生 1984年 徳島大学歯学部 卒業 1988年 徳島大学歯学部大学院歯学研究科修了,歯学博士 医療法人皓歯会 ぐみょう今井歯科医院理事長 松本歯科大学非常勤講師 日本補綴歯科学会専門医・指導医 日本口腔インプラント学会専門医 バイオインテグレーション学会指導医・理事 日本一般臨床医矯正研究会認定医・常任理事 介護支援専門員 他